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建設業の熱中症予防!夏の工事現場での対策は?

毎年、報告される熱中症による被災事故報告・・・

各建設現場でも、5月中旬~熱中症については
注意勧告されていますね。

 

とくに、今年のように、5月から真夏日を記録する場合には
早めの熱中症予防対策が必要でして、例年以上に
事故には注意しなければいけません!

 

管理人は、建設業に携わる、現役の職人ですので
今年の暑さによる危険性は、身をもって感じていますし
何よりも恐怖を感じています。

 

そこで今回は、各ゼネコンにて仕事をしている
管理人が、建設現場で行われている「熱中症予防対策」についてと、
自分の身を守るために行っている
熱中症対策について、紹介していきます!!!

 

口で言うほど、甘い世界ではない「夏の建設現場」

命を守る為の予防対策を知って、少しでも良い環境で
仕事が出来れば良いですね!

 

まずは、各ゼネコンでの熱中症予防対策について
様々な取り組みを紹介します。

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夏の工事現場!熱中症対策とは?

 

各大手ゼネコンにて、作業している管理人が
どの現場でも、必ず行っている
必要最低限の、熱中症予防対策から、
少し変わった対策までを紹介していきます。

 

まずは、どの現場でもされている
最低限の熱中症予防対策としましては・・・

  • 水分補給の奨励(冷水器の設置)
  • こまめな休憩の奨励
  • 塩分の補給(塩を置いておく)
  • 昼礼での確認

などなどです。

 

このような予防対策は、どんな現場でも
行われていますが、どれも当たり前の内容ばかりですね。

 

「塩分補給をしましょう!」

「水分補給をしましょう!」

 

夏は毎日、監督さんが口酸っぱく言われています(苦笑)

 

ですが、最近の現場では、熱中症について
かなり真剣に予防策を励行するゼネコンもあります!

 

続いては、管理人が見てきたなかでも
なるほど・・・と思った、熱中症予防対策
紹介していきますね。熱中症に注意が必要な夏の建設現場

 

ここまでやる?大手ゼネコンの熱中症予防!

 

どのゼネコンなどの、企業名は伏せておきますが
スーパーと言われる、大手ゼネコンになるほど
対策には、かなり、力が入っています。

 

まずは、大手で励行される予防策について
紹介していきます。

大手ゼネコンでの、熱中症予防対策一覧!
  • 朝礼時に顔色確認!
  • 作業開始前の強制引水!
  • 休憩時間の強制確保!
  • 休憩所にクーラーを設置!
  • 昼礼時の体調確認!
  • 熱中症対策グッズの提供!
  • 体調チェックシートの提出!

などなど、様々な予防策があります。

 

それでは、順番に説明していきますね。

 

朝礼時の顔色確認!昼礼時の体調確認!

 

基本中の基本となりますのが、この確認です。

朝の朝礼時には、全作業員に対して
「体調の悪い人は、いませんか?」などと
クドイくらい確認しています(苦笑)

 

この時点で、少しでも体調が悪い人は
現場にある休憩所にて、体を休めて
様子を見ることになります。

 

また、最近では、昼食後の作業(昼からの作業)前に
朝と同じように、全作業員を集合させて、
昼礼を行うゼネコンが増えています。

 

その昼礼時に、もう一度体調確認を行うのです。

 

そして、問題がなければ、昼からも作業を
進めていく事が出来ますが、この昼礼時には
各職長(職種毎のリーダー)によって、顔色確認も
行われていきます。

 

作業員、ひとりひとりの様子を確認して
きつそうな人には、休憩をさせるのですね。

 

と言いますのも、大人しい作業員さんも
なかにはいるので、自分から言い出せない人も
いるハズなんです。

 

ですので、無理が無いように
徹底して、確認を励行されているのです。

 

とある、大手ゼネコンの所長が
こんな話しをされていました。

 

「気分が悪いといって、休憩してくれるなら
全然儲けもんや!」

 

「熱中症は、想定の範囲内として
考えているので、早めに体を休めるくらいなら
現場に何の支障も無い!」

 

「無理する人は、退場してください。」

 

と、朝から話されていました!

 

この話を聞いたときには、少し驚きましたが
現場としても、軽い熱中症には誰かがなると
想定しているのです。

 

ですので、逆を言えば、
「無理する人が悪い!」となります(苦笑)

 

現場としては、死亡事故だけは
絶対に避けたいところですから
必死ですよね。

 

作業開始前の強制引水と強制休憩

 

この対策をはじめて経験した時は
「ここまでやる?」と素直に思いました(笑)

 

強制引水に関しましては、読んで字のごとく
強制的に水分を取らされるのです。

 

朝礼後、KYミーティングを行ってから
作業にかかる前に、水分を補給してから
現場内へ入るという対策です。

 

もちろん、ただ言うだけではなく
監督の確認があります。

 

監督さんも、大変そうですが(苦笑)
これは凄い対策だと感じました。

 

そして、強制休憩についてですが
こちらも、読んで字のごとく(笑)
強制的に休憩をとる対策です。

 

おもに、現場での休憩時間と言えば・・・

  • 10時頃
  • 12時頃(昼食時)
  • 15時頃

などですが、強制休憩の場合は
これらの休憩時間をキッチリ休憩しなければ
退場処分になるという対策なんです。

 

企業名は言えませんが、とある現場では
10時になると、放送がなりまして
休憩を無理やり開始するのです!

 

その時間は、約15分ほどですが
その間、作業の音は一切しません!!

 

不気味なくらい、現場が静まりかえります(苦笑)

 

と言いますのも、管理人は
そこまでキッチリと守らず
キリの良いところまで、
作業をしようと考えていました。

 

そうすると、監督さんが顔色変えて飛んできました(苦笑)

 

「○○さん!作業を止めてください!」

 

思わず、「へ?なんでなん?」と聞き返しましたが
何でも、その企業の現場では、休憩の放送後は
開始の放送があるまで、一切物音を出してはいけない
というルールがあったのです。

 

「ここまでする?」と思いましたが、
じっさいに効果があるみたいで
その企業の熱中症による事故は
激減されているそうです!!!

 

あとは、休憩しているか報告させる所長もいました(笑)

 

10時15時の休憩を行ったか
事務所へ電話連絡させるというものです。

 

とある、大手ゼネコンでの対策だったのですが
電話連絡を怠ると、次の日のトイレ掃除が科せられると・・・。

 

管理人は、大丈夫でしたが
現場へ短期で入る、スポット業者の人は
よく、トイレ掃除させられていましたヾ(;´▽`A“

 

まぁ、常用の職人と請負の職人でも
仕事の取り組み方が違いますからね~。

 

ですが、熱中症対策として
この、「強制引水」「強制休憩」
かなり効果があると思いました!

 

体調チェックシートの提出

 

体調チェックシートは、先程の「体調確認」と同じですが
毎日の、KY表と同じように、各作業員の
体調を細かくチェックして記入するものです。

 

その内容は

  • 昨日の睡眠時間
  • 昨日のアルコール摂取の有無
    (摂取量まで!)
  • 手足のしびれが無いか?
  • 朝食を食べたか?
  • 次の休日までの日数

などなどです。

 

建設現場での、熱中症にかかる人のほとんど
前日の睡眠不足に加えて、アルコールの摂取
関係していると思います。

 

と言いますのも、管理人の経験ですが
現場で死亡された職人さんがいたのです!!

 

しかも!作業中ではなく、作業前の朝礼時
ちょうど、8時頃にラジオ体操を行っている時です。

 

その日は、朝から気温が高く
ラジオ体操の時点で、汗が噴き出ていました。

 

すると、一人の作業員さんが
顔色を変えて、休憩所へと向かったのです。

 

そして、監督さんが心配して様子を見に行くと
慌てて、救急車を呼びました!

 

なんと!すでに意識が無いほどの
状態だったそうでして、自分たちで搬送する
場合ではなかったそうです!

 

そして翌日、その作業員さんの死亡が
全作業員に伝えられました・・・

 

その後の調査で、亡くなった方は
前日に、かなりの量のアルコール
摂取されていたそうです。

 

また、朝方まで飲んでいたそうでして
ほとんど睡眠をとらずに、現場へ出勤されたのです。

 

まぁ、そんな人は、他にもいるハズですが
体調は自分にしか、わからないですからね。

 

ですので、そのような死亡例をふまえて
このようなチェックシートなども
励行されるようになったのでしょう。

 

自己管理の徹底といえば、それまでですが
色んなタイプの人間が建設現場には集まります。

 

なので、何か強制的にでも、
自分の状態を知る方法が必要かもなんですね。

 

休憩所にクーラーの設置

休憩所と言いましても
大まかに分けて、2か所あります。

おもに、喫煙所と完全禁煙の休憩所です。

 

最近は、禁煙される作業員さんも増加していまして
休憩所が分けられているのですが、基本的に
喫煙所にはクーラーは設置されていません!

 

まぁ、禁煙を勧められているので
こちらは仕方ないかもです(苦笑)

 

そして、食事や着替えをする休憩所には
当然ですが、冷暖房が設置されています。

 

対策とまでは言えないかもですが、たま~にクーラーが設置されていないゼネコンの現場もあるんです!

 

現場の工程や予算なども関係しているのでしょうが、夏の工事現場はほんとうにきついんですヾ(;´▽`A“

 

ですので、最低限の対策と言うか常識として、どんな現場でも冷暖房くらいは完備して欲しいところですね。

 

熱中症対策グッズの提供

最近では、常識になりますが
各現場の休憩所には
「熱中症飴」が常備されています。

 

その他としましては、

  • ポカリなど飲料水の粉

などは、大手ゼネコンの現場では
当たり前に常備されています。

 

塩分補給のための、塩や飴に加えて
ポカリなどの、スポーツドリンクを
提供する現場も増えてきていますね。

 

ですが、最近ではさらなる対策としまして
ヘルメットの後部に取り付ける、「日よけ」
提供している現場もあります!

 

首の後ろを、太陽の熱から守るアイテムなんですが
これは、かなり効果があります!!!

 

ただ単に、日よけの機能があるだけではなく
後ろのポケットに、保冷剤を入れられるように
なっていまして、冷却機能もあるのです!

 

こちらも、予算の関係などで
提供される場合は少ないですが
効果的な対策であると、思います。

 

とここまでは、現場単位での熱中症に対する
予防対策なんですが、これだけでは
どうしても、不十分なんですね(苦笑)

 

いくら、体調を確認したり
チェックシートや休憩や飴なんかを
提供していても、結局は自分の体は
自分にしかわからないのです!!!

 

次に、管理人が実践している
熱中症予防対策を紹介していきます。

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熱中症予防!オススメの対策とは?

 

現役の現場作業員ならではの
熱中症予防対策ですので
ありきたりかもですが、紹介していきますね。

 

 空調服を着用する!

ご存知の方も多いハズですが
空調服はほんとうにすごいですよね!

夏の工事現場で熱中症対策におすすめな空調服

背面にあるファンがまわり、服のなかを
涼しい風が循環する服なんです!

 

この服をはじめて見た時、管理人も
そして、知らなかった作業員一同、
すごくビックリして、興味しんしんでした(笑)

 

で、スグに購入したのを覚えています。

 

しかし、管理人の場合は
溶接作業を行うので、不向きなんですね(苦笑)

 

ですが、難燃素材の空調服が登場してから
少しは、長持ちするようになりました。

 

それまでは、毎年購入していたのですが
2年に一度の購入ペースになりましたし
経済的にも楽になりました!

 

価格は、22000円~ですが(難燃素材の場合)
この服の登場で、夏のつらさが半減したといっても
過言ではありません!!!

 

続いては、休憩時に少しでも
疲れた体を癒す効果があるものです。

 

 クーラーボックスの徹底利用!

クーラーボックスを現場に持ち込むのは
当たり前になりつつありますが
管理人は、かなり利用しています。

 

昼食はもちろんですが、凍らせたお茶、
スポーツドリンクはもちろん、食後のデザートから
3時のおやつまで、入れていきます(笑)

 

意外にも、デザート(アイスクリーム)なども
入れておくと、溶けないんですよ!

 

しかし!中途半端な氷や保冷剤だけでは
スグに溶けてしまい、保冷効果もなくなります。

 

ですので、管理人の場合は
ペットボトルを凍らせて何本も入れておきます!

 

もちろん、古いペットボトルを利用したものです。

 

これが一番、効果が持続しまして良いですし
何よりも経済的です。

 

また、さらなる利用法としまして
このクーラーに湿らせたタオルなども
保管しておくと、休憩時に冷たいタオルで
顔を拭くこともできます!

 

ぜひ参考にしてください!

 

最後に・・・

今回は、夏の熱中症対策としまして
管理人の経験をもとに、建設現場での
対策を紹介しました!

 

空調服などは、高価な物なので
まだまだ、利用されている人も少ないですが
今後は、当たり前になってくると思います。

 

また、各ゼネコンにおいても
新しい対策が行われていくと思いますが
こちらも、随時紹介していきますね!

 

夏の暑さは、厳しいですが
少しでも快適に過ごせるように
個人での対策もしていただいて
事故なく安全に夏を乗り切っていきましょうヽ(・∀・)ノ

 

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